ツクールでできる!?プログラミング教育のお話

14.ツクール×プログラミングの底力!?
(休校で「やれ困った」と嘆いているヒマがあったら、ツクール使って自分で勉強ソフトを作ろうよ、というお話)
ツクール×プログラミングのお話もとりあえず今回で一区切りと考えています。
区切り、締めくくりとして「都道府県の位置を把握する練習ができるプログラム」を作らせていただきました。
小学校4年生で、47都道府県の位置を理解することが必要…らしいので。

2ページめくった「14.プログラムで作れる都道府県ゲーム」です。
各地方を選ぶとその中の県がどこにあるかを聞かれますので、正しい位置の番号を答えてください。

以前の計算問題同様、一瞬で正解か不正解かを判断して判定してもらえます。
今回は間違えてもおしおきのシステムは無いですが、
休校中で学力が心配…という世の中のお子様の、ほんの少しでもお役に立てたら幸いです。

「一体どんな仕組みになってるんだ!?」という方のために基本的な仕組みの説明をさせていただきます。

真ん中にいる女の子に話しかけると地方を選ぶように言われます。
実行内容は上の通り。地方を選ぶと、出題が開始されるスイッチをONにするとともに、
選ばれた地方に合わせてもう1つ、それぞれのスイッチが入るようになっています。
これによって「問題を出題してほしいと頼まれたよ」と「この地方が選ばれたよ」という2つの情報が
プログラムに送られることになります。

問題の出題部分を作ります。トリガーは「自動実行」にしておきます。こうすることで
条件となる2つのスイッチ、つまり「問題を出題してほしいと頼まれたよ」と「この地方が選ばれたよ」の情報が
送られて来たら自動でスタートするようになります。
各地方ごとに、各県に番号が割り当てられていて、最初の乱数で指定された県が問題として出される仕組みです。
図では1〜7となっていますがこれは北海道・東北地方が全7県だから。例えば四国地方なら1〜4です。
残りの地方もこれと同じ原理で出題のプログラムが組まれています。
そして初登場となる「ピクチャの表示」。これはあらかじめ入れておいた
地図(フリー素材を加工したものです)を表示してほしい、という命令です。
これによって各地方の地図、また正解の県が赤くぬられた地図も出すことができます。

ちなみに1問答えた後、まだ続けるかの選択を聞かれますが、この時「やめる」を選んだ時には
「問題を出題してほしいと頼まれたよ」のスイッチ(図では「出題開始」としています)をOFFにします。
これをやっておかないと自動実行のプログラムがひたすら問題を出し続け、やめたくてもやめられなくなります。

その気になれば、誰でも出来る!すぐ出来る!(お家の人や先生方とご一緒に読んでね!)
14回に分けてお送りしてきたツクール×プログラミングの話。いかがだったでしょうか。
今回の内容部分に関しては、プログラミング的なものに関してはスイッチ、変数といった基本的なものが中心で、
上級者向けとされている「プラグイン」「スクリプト」に関しては一切使用していません。
それでも今回のようなそれなりのもの、少なくとも家庭学習等に利用する分には十分と思われるものが作れるのです。
さらにちょっと工夫すれば、例えば今回の都道府県の学習なら、47都道府県を1度に出題範囲にしたり、
時間内に何県答えられるかのゲームにしたり、1問間違えるまでに何問正解できるか…なども可能です。
今回に関してはあくまで「ツクールでこういう事も出来るよ」という例示に留めさせていただきました。

自分自身、プログラミングの知識はほとんどありません。そんな自分でも出来るほど、ツクールは簡単なのです。
その気になれば、小学生でもそれなりのものが作れると思っています。一人ではちょっと…と思ったら
そここそ親御さんの出番ではないでしょうか。親子で一緒にプログラミング思考を勉強する…素晴らしいと思います。
休校になってしまって勉強が心配なのはお察しいたしますが、でもこういう状況だからこそ
できる勉強のやり方もあると考えています。この時間をチャンスと考え、
ツクールで「勉強を自分で作る」楽しみを味わっても良いのではないかと思うのです。

興味を持たれた方は以下のURLから「RPGツクールMV」の体験版がダウンロードできますので
実際にツクールにふれてみてはどうでしょうか。

RPGツクールMV 体験版ダウンロードのページへ飛びます


※追伸
「夢幻台ごときが作れるんなら自分はもっといいもの作れる!」という敏腕ツクラーさんの皆さんへ、
学習の遅れを心配する世の親御さんのために、もっと良い勉強プログラムをガンガン作っていただけたら幸いです。
世のため人のためを気取るつもりは毛頭ありませんが世間は過去に例を見ない非常事態、
ツクール・ツクラーの意地を見せたいな、と思った次第です。
同じような取り組みをしている、したいツクラーさんがいましたら、ぜひご一報ください。

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