ツクールでできる!?プログラミング教育のお話

5.プログラムは最強の先生!?(その1)
(プログラムは計算に関しては、多分どの人にも負けないお話)
プログラムやコンピューターの特技の1つに計算があると思っています。
こちらがきちんと命令を組んであげれば、計算する時間は一瞬です。どんな暗算名人もたぶん勝てません。
ツクールのテクニックをチョイチョイと使うだけで、いとも簡単に最強の計算名人を作ることができます。

今回は先に実物を動かしてもらいましょう。操作の基本は前回までと同じです。

最初の画面で「5.自動で計算をしてくれる計算機」を選んでください。
その部屋内のパソコンに、指示に従って2つの数字を入力するだけで簡単に答えを出してもらえます。
今回は例という事で、2ケタの数、それも整数に限らせていただきましたが、
プログラマーと呼ばれるスゴイ人たちの手にかかればもっとスゴイ計算機を作ることもできるとおもいます。
ただ今回はとりあえず入門、ということでこのレベルの紹介にとどめさせてもらいました。
こういうものがものの20分ほどで作れちゃう。プログラムすごい、ツクールすごいと思ってもらえたら
第5回、今回の講座はそれで満足かなと思っています。

「一体どんな仕組みになってるんだ!?」という方のために仕組みの説明に入ります。
(ちょっと説明が複雑になってくるので大人の人と一緒に読むのもいいかもしれません)

「数値入力の処理」という命令を使って、入力された数を「変数」と呼ばれるものに覚えていてもらいます。
(「変数」には名前を付けることができます。今回はそれぞれ「1つ目の数」「2つ目の数」と付けました)
2つの入力が終わったら「変数の操作」という命令を使って先ほど「変数」に覚えさせた
1つ目の数と2つ目の数を足し算してもらい、その結果を出すように命令しています。
緑のワクで囲った赤文字の部分に注目してください。真ん中の方に「+」があります。
ちょっと算数でやった式の書き方とはちがっていますが、
これで「1つ目の数」と「2つ目の数を」足し算する命令となります。


計算結果はこんな感じで「特定の変数の数値を文章内に出す」こともできます。


引き算のパソコンの中身はこんな感じ。先ほどの「+」の部分が「−」になっただけであとは全く同じです。


かけ算に関しても同じ…と言いたいところなのですが「×」のかわりに「*」マークが入っています。
これはプログラム的な知識ですが、プログラムの言葉ではかけ算は「×」ではなく「*」を使います。


わり算はちょっと工夫がいります。商とあまりを別々に出さないといけないからです。
ここは応用編…と言ったところでしょうか。
かけ算の「×」と同じくわり算も「÷」は使わず「/」を使います。そしてここでわり算と分数の関係が登場。

たてに書く分数はプログラム上では上のように、中央の棒を寝かせた感じにして書きます。
あらためて見直していると、@とAは「÷」と「/」が入れ替わっただけという事に気が付きます。
ところで、この赤ワクで囲った式、プログラム的なものの前に、見覚えがありませんか…?

今の教科書でもそうかは分かりませんが、学校の算数の知識とも関連していると言えます。

ちょっと大変に思えたかもしれませんが、少し慣れれば意外と簡単に作れます。
休校で家で勉強する事無いよ〜という方々、ツクールMVは無料体験版もありますので、この機会にやってみては?

ちょっと小難しいこぼれ話(大人の方にぜひ読んでもらいたいです)
上の方で「この仕組みは20分ほどで作った」と書きましたが
じゃあ4つの計算の仕組みを作ったんだから、1つの仕組みにつき5分ってこと?と聞かれれば「ちがう」と答えます。
これもプログラムの良いところで「1つ作れば似たものはコピー&はり付けでドンドン作れる」のです。
なので実際の時間の使い方としては最初のたし算の仕組み(と部屋とかのデザイン)で12分くらい使い、
引き算、かけ算に関しては間の式をいじるだけなので1分かかったか、かからなかったくらいです。
わり算はしくみが複雑になるので1分とは行きませんでしたが、それでも5分はかかりませんでした。
で、最後にちょこっと調整して完了。12+1+1+5+1で20分なんです。
これがプログラムの大きな強みの部分であり、この強みを生かした手順を考えることも
「プログラミング思考」の1つかなと考えていますが…、どうでしょうか?

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