格ツク最強理論・特別編


「そうだ、対戦しよう」
紹介ゲーム?:2D格闘ツクール2nd

  長くゲームを作っていたからなのか、
 それとも自分が歳を取ったからなのか、
 ふと「ゲームって結局何なんだろう?」と考えることが増えました。

  もちろんその答えに正解は無く人それぞれ、
 また同じ人でも時と場合によって答えは変わると思いますが、
 自分は「遊び」さらに言えば「遊び道具」なんじゃないかな、と思っています。

  そして遊び道具というのは大抵の場合、
 友だちと腕前を競い合ったり、
 同じ物を持つ友だちと意気投合したり、
 そこには常に相手、すなわち「人」の存在があると考えます。

 同じ遊びをしていて少しでも早く上達したら、
 ゲームで言えば先の面に進んだら、
 はたまたレアアイテムを手に入れたら、
 その人は一時でも「ヒーロー」だった…。
 そんな経験のある方はいないでしょうか?


  時は流れ、
 プレイヤーとしてよりもツクールを使った制作者としての立場が多くなった自分ですが、
 「ツクール制作とは自分にとって何か?」と問われたらやはり最初には、
 「遊び」又は「遊び道具」と答えるかなと思います。

  さらに言えばそれを通じて多くの「人」と関わる手段と考えます。
 遊びに常に「人」の存在があったように、
 ツクール制作にも遊んでくれるプレイヤーの方々、
 自分と同じようにツクール制作をする方々、
 といった「人」の存在があってこそと思っています。

  もしも、自分の作った作品が誰一人として相手にされなかったら、
 されないという予測が立ったら…。
 もしかしたらツクール制作は続けていないかもしれません。

  ツクールコミュニティとしてツクシィ、GCN、ツクールフォーラムなど、
 様々なところを利用させて頂いているのも、
 ツクール制作を通して多くの「人」と関わりたい、交流したい、
 というものがあるからだと考えています。

  そして自分のメインフィールドとも言える「2D格闘ツクール」、
 およびそれで作られたツクール作品は、
 最も「人」との関わりを実感できるものと考えています。


  RPGツクールと格闘ツクールでコミュニティに優劣があるという事はありませんし、
 他のジャンルでも制作状況の生配信や実況プレイ、
 最近ではRPGアツマールでゲームに直接コメントできるなど、
 「人」との関わりをよりリアルに実感できる方法があるのは承知しています。

  ただ有志の方が作ってくださったネット対戦ツール、
 そしてネット対戦を可能にする対戦サーバーの提供は、
 格ツク作品による「人」同士の交流レベルを一気に押し上げた形になった事は間違いありません。

  試合前後のチャットでのゲームについての話し合い、
 そして真剣勝負の場となる格ツク作品での対戦。
 作者vsプレイヤーという構図ですが対戦の場においてはそれは無関係。
 格闘ゲームの1競技者同士の真剣勝負。

  格闘家が拳で語り合うかのように、
 まさしく作品を通して語り合う。
 自分がツクール制作でやりたかった事、
 「人」対「人」の関わりの到達点の一つがそこにはあります。

  作者が一番ゲームを知っているはずなのですが、
 やり込んでくださるプレイヤーさんはそれすら上回る勢いで、
 超絶レベルのコンボや作者も驚愕の立ち回り、
 技の使い方を披露してくれます。

  1戦自体はそこまで長くはならないのですが気が付いたら10戦、
 多い時には20戦…と自作ゲームで時間を忘れてのめり込めるのは嬉しいです。
 自分以外の方同士の対戦や自作ゲームについての談義を聞いたり見たりするのも、
 とても有意義で貴重な時間です。


  「格闘ゲーム」というジャンルの性質上、
 高いアクション性があり反射神経も必要とされる、
 さらには見栄えのするコンボをするためには結構な
 練習が必要なケースが多い事から、
 苦手な人が多いジャンルであることは否定できません。

  でも最近は格闘ツクール作品でもトレーニングモードが搭載されている作品も多く、
 好きなだけ練習が可能です。
 そして練習に見合ったカッコいい連続技が出来る作品揃い。

  小さい頃の遊び道具で味わった、
 「出来なかったことが出来るようになった気持ち良さ」が味わえると思っています。
 そして腕に自信が付いたら対戦へ。
 ゲームという道具を通して、
 「人」対「人」の真剣勝負、
 その真剣勝負を通して「人」と関わることの楽しさを、
 ぜひとも体感していただきたいと思っております。

  今現在、自分のお世話になっているサーバーでは、
 毎週決められた曜日に対戦会が開かれています。
 腕に自信のある方も、
 腕に自信の無い方も、
 格闘ツクール作品に愛があれば実力不問で参加OK。
 新たな挑戦者をお待ちしております。


  ネット対戦するまでの熱はちょっと…、
 という方もいるかもしれません。
 でも上級者同士のガチンコ対戦だけが格闘ゲームではありません。

  ほんのちょっとした息抜き、
 挨拶代わりにちょこっと、
 駆け引き無視でワイワイ…等々、
 対戦のスタイルはカジュアルに、
 様々な形があると思っています。

  気の合う仲間が集まった時、
 「新しいゲーム見つけたんだよ」と話題に出た時、
 何か白黒つけたい時、
 とにかくゲームで騒ぎたい時…、
 ちょっとダウンロードしてあった格闘ツクール作品に目をやって、一言。
 極端な話、対戦までの理由やキッカケなんて一言あれば十分かもしれません。

 「そうだ、対戦しよう」

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