ディジットパーティー制作意図
本作品の制作にあたり、思ったことや意図についてまとめています。
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令和の時代にも「ネタとシリアスの狂い咲き」は通じるか…?
「数」をモチーフに、楽しくも考えさせられる「創作」をテーマにした作品に新ツクールで挑戦!
 夢幻台作品個人制作として20年近く続く「パーティーシリーズ」では
色や干支など、基本的に何かしらのモチーフを使って世界観を作って来ました。今回もそれを踏襲し、
用意したモチーフは「数」と「桁」。「創造力は『桁』違い」というキャッチフレーズも作りました。
数は生活にとって非常に身近なものですが調べてみると案外と奥深く、またゲームは計算の連続の要素も
とても強いため、ゲームとして扱う題材としてはかなり相性が良いものだと思っております。
自分自身も今回の制作を通して初めて知った数や桁の読み方もあり、これをキッカケにして
世界の言語での数や桁、普段見慣れない大きな桁や小数点以下の呼び方など、
数や桁の世界に興味を持つのも面白いかな…と考えています。
そしてこのタイミングでの制作・公開を大きく後押ししたのが新作ツクール「RPGツクールMZ」の登場。
加えて、新たな元号「令和」と「0」を掛けることもできる…というタイミング的なよさもあり、
このタイミングでの制作&公開がベストかな、と思って制作してきました。

本作はそれと同時に世間に対しての挑戦、と言っては大袈裟ですが、自分自身の思うところを
作品にぶつけた、という部分もあります。最近は著作権・版権・人権侵害など、様々な問題を抱え、
それは創作活動をする者にとっても避けては通れない課題となっています。一昔前までは「良」と
されていたものが今では「否」とされるものも多数。もちろん昔が緩すぎたという考えもありますが
個人的にはそれが全てではないと考えています。何でも規制・規制が先行する今の時代では
新たな名作は少し産まれにくいんじゃないかなと思っています。また規制が多くなるとそれだけ、
それを盾にして「規制に引っ掛からないからOK」という考えの作品も出てきてしまう危険性もあると
考えています。規制に引っ掛からないものでもこれはダメだろう…という作品もあると思うのです。
それらを含めて、厳密な線を引かなくても、厳密な線に頼らなくても、いい形でのパロディ、
リスペクトを込めたネタ…と思うものを本作品では沢山入れています。自分のその線引きの感覚が
まだ腐っていないかどうか、今の時代に合っているかどうか、そしてプレイヤーの皆さんに
受け入れられるものかどうか、ぜひジャッジしてもらいたいということで、こんな時代に敢えて
ネタ満載の作品を作らせていただきました。

現実社会では2020年度から「プログラミング教育」がスタートしました。本作ではそれと絡めて
パラレルワールド的に「クリエイティブ教育」がスタートした、という設定にしています。
世界を創ることの面白さ、難しさ、そしてそれに付随する思うところ、これが本作のストーリーの
根幹部分となっています。「ネタとシリアスの狂い咲き」の「シリアス」の部分です。
賛否両論出るのは承知の上で、エンディングまでプレイし終わったときに「クリエイティブ」に
何かしら思うところ、心に残るものがあったとしたら、これ幸いに感じます。

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