格闘ツクールキャラができるまで

第1回・基本姿勢編
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まずは大元となる通常立ち絵から。1枚だけの絵で立たせていると少し違和感があるので3枚用意して
アニメーションさせます。
…が、実は1から描いているのは最初の1枚目のみ。あとはその1枚目をコピーし、
目の部分だけをちょっと手直ししてまばたきさせています。
さらに演出の付け足しとして上半身部分だけを1ドット下にずらすことで息をしているように見せています。
この「まばたき」と「上半身1ドットずらし」だけでそこまで違和感の無い立ち絵が出来上がりです。
最初の1枚目はさすがに時間がかかりましたが(自分の場合は1時間強かかりました)、
この使いまわし術を使えば残りの2枚は15分足らずで作ることも可能です。

ここからさらに手を加えたければ、応用で髪の毛やスカートをなびかせる、ということも加えてもいいでしょう。 
この「上半身(下半身)だけずらす」というテクニックはあらゆる場所で使えますので、
上半身と下半身を切り離した絵を常に用意しておくといいでしょう。
次は歩き絵になります。これも3枚構成ですがやはり1から描いているのは最初の1枚目だけ。
上半身部分は1枚目同様切り取ってコピーし、足部分だけ描き直しています。

このままだと頭の位置が水平になり、実際に動かすとやや違和感が出てしまうので、足の伸びている絵だけ
1ドット上半身をずらします。こうすると頭が水平移動せず、より歩いている感覚が出るかなと思います。
今回ラストはしゃがみ絵(+しゃがみへの移行絵)です。しゃがんでいる絵は実質1枚なのですが、
アニメーション的に立ち絵からしゃがみ絵に移行する、または逆にしゃがみから立ちへ移行する間に
中腰や立てひざの絵を挟むと絵が滑らかに見えます。高さはしゃがみ絵と立ち絵の間くらいが丁度いいです。
実はこの2枚、上半身は絵1(立ち絵)の上半身をそのまま使いまわしているので1から描いた絵は0。
立てひざ状態・しゃがみ状態それぞれの下半身を描き足せばそれで出来上がりです。
ちなみに立てひざ絵は今後いろいろな場面で使えますし、この2枚の下半身部分だけでも相当他の絵で
使いまわすので、これも上半身と下半身を切り離した絵をキープしておくといいでしょう。
今回…というより格ツクキャラ作り全体の自分流のポイントとしては
『上半身・下半身・頭といったパーツごとに切り離した絵をキープしておき、必要に応じて使いまわす』
ことです。今回、通算8枚の絵を描きましたが、実質0から描いたのは立ち絵の1枚目と、歩きの1枚目の2枚のみ。あとは
何らかのパーツを使いまわし、残りの部分を書き足す、または書き直すだけで出来上がりとしています。ここから先は
さらにこれらの絵を使いまわす、つまり「使いまわし絵の使いまわし」も可能になってきますので、技によっては
「どこかの絵の頭・どこかの絵の上半身・どこかの絵の下半身を組み合わせることで新絵が描ける」という状況にもなります。
次回はダッシュ・ジャンプなど、もう少し動きのある絵を紹介していきます。
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